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心配をかけたくない

利き手の複雑骨折で手術が必要なほどの大けがをすると、ひとに迷惑をかけまくります。

ありがたいことに見える大けがなので、話したことがないひとでもドアを開けてくれたり席をゆずってくれます。

悲しいことにどんなに頑張ってもひとりでできません。

「大丈夫です」の代わりに「ありがとうございます」と遠慮なしでやっていただきます。

さらに「すいませんが・・・・してください。」とお願いまでしている状況です。

ひとに頼るのが難しいとか言っていられないのです。

つらいことで悩む時も、目に見えないけどこころに傷を負っています。

相談できないひとは「心配をかけたくない」と言います。

迷惑をかけないようひとりで何とかしようと頑張るのです。

何とかできないと様々な症状が出てきます。

食べ物がおいしくない、緊張の連続、夜眠れない、感情をコントロールできない、ボーっとしている、何を見ても無感情、やる気が起きないなどなど・・・。

こころの傷もケガも休養が必要だし、人に頼るほうが早く治ります。

大けがのとき「痛い思いをして大変だったね」で痛みが和らぎます。

悩んでいるとき「つらくて大変だったね」で反射的に涙が出ます。

こころの傷もけがと同じです。

同じだから「心配をかけさせる」のです。

だったら「心配をかけさせる」期間を短縮できるようひとに頼りましょう。